発車オーライっ! 3
さて、緊張のアテンダントデビュー&車両点検を終え、折り返しの乗務まで暫し休憩♪
キンコンカンコ〜ン♪
三鉄の1日車掌に昼が来たっ!
釜石駅前には、車内アナウンスでもご紹介した橋上市場『サン・フィッシュ釜石』や物産センター『シープラザ釜石』があります。
橋上市場とは、釜石市内を流れる川に架かっていた橋の上に市場があって賑わっていたのですが、橋の老朽化に伴い駅前に移転してきたもので、現在は橋の上ではありませんが、市民に馴染み深い『橋上市場』という名称がそのまま受け継がれています。
で、お昼はどっちに行ったのかと………
今回は残念ながらどちらにも伺わず…。
市場とか物産センターとか、時間を忘れて見入っちゃうでしょ?
盛り上がってお土産いっぱい買いたくなっちゃうでしょ?
紙袋を山ほど抱えて車内アナウンス出来ないでしょ?
グッと堪えてお食事だけのお店へ。
『釜石ラーメン食べなさいよ、美味しいんだから♪』
タクシーの運転手さんがとっても親切で、何軒も訪ねてくれましたが、ランチタイムを過ぎていたので、どのお店も休憩中。
お腹を空かせた本人以上に残念がりながら、真新しいショッピングモールに案内してくれました。
釜石ラーメンではありませんが、これまた美味しい磯ラーメン♪
店内にはこんな案内サインが……
津波避難誘導の案内表示です。
震災の教訓から生まれた海沿いならではの防災対策ですね。
さぁ、1日車掌業務も残り半分。
盛駅まで乗務して終了です。
行き先表示と尾灯(テールランプ)の点灯確認をして乗車。
上り列車には団体さんのご利用も無く、日常的で長閑な三陸鉄道の車内。
アナウンスにもホンの少しだけ余裕が出来ました♪
ホンの少しね。
平田(へいた)駅では、釜石大観音と鉄の歴史館のご紹介。
吉浜駅では、地元吉浜ブランドの中華料理の高級食材『キッピンアワビ』。
本場中国や台湾にも輸出してるんですって。
ここだけの話、下りの釜石行きの時にあま噛み様が降臨して『キッチンアワビ』と言ってしまったので、慎重にアナウンス。
その他にも、唐丹(とうに)駅近くの鮭が遡上する片岸川や、大船渡市の天然記念物で樹齢数千年とも言われる三陸大王杉など、沢山の観光案内を交えながら列車は走ります。
途中、吉浜湾の見える絶景ポイントでは、列車が減速してビュータイムの粋なサービスも。
ホンの少し慣れたとは言え、僕はいっぱいいっぱいで景色を楽しむ余裕無しっ!
アタフタしながらも、あっという間の50分間でした。
めでたしめでたし♪
盛行きの乗務も無事に終え、司令室にて業務完了報告。
さぁここからが大変っ!
帰りのBRTまで20分強、しかも司令室と駅とは少々距離があります。
大急ぎで着替えてBRTにダッシュっ!!
慌ただしい中、お見送り下さった皆さん、ありがとうございました♪
走り出したバスの中から操車場に戻った列車を眺めていたら、一緒に乗務した運転士さんが一生懸命手を振って下さってました♪
……ぴょんぴょん跳ねながら。
………同年代なのに。
嬉しいじゃありませんか♪
観光案内モードから解放されて見る景色は格別です。
バスの車窓から見える夕暮れの三陸の海がとっても綺麗。
行きは見つけられなかった『奇跡の一本松』もしっかり焼き付けて参りました。
長らくのご乗車、ありがとうございました。
も少しつづく。
サン・フィッシュ釜石
http://sunfish-kamaishi.sakura.ne.jp/
シープラザ釜石
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1191195_2452.html
釜石大観音
http://www.kamaishi-daikannon.com/index2.html
鉄の歴史館
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1191193_2452.html
釜石ラーメン
http://kamaishi-kankou.sakura.ne.jp/ramen
三陸大王杉
http://www.tohokukanko.jp/iwate/18323/
奇跡の一本松
http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/kategorie/fukkou/ipponmatu/ipponmatu.html