感謝を込めて
全国の皆さんの熱烈な声援に包まれながら『TIGER & BUNNY THE LIVE』千穐楽を迎える事が出来ました。
この舞台に関わった全ての皆さんに感謝します。
そして、この作品を愛し応援して下さったファンの皆さんに感謝します。
素晴らしい仲間が出来ました。
この舞台を共に戦い抜いた戦友たち。
危険なアクションに身体を張って立ち向かう俳優、マスクを被り、動き辛いスーツを纏って、視界も悪く、呼吸さえも制限される中、常に己の限界の先を追い求める、神業とも言える彼らの華麗な技の応酬は、正に演技の真髄でした。
ヒーローはもちろん、影を演じた俳優たちの役者魂にも圧倒されました。
この舞台の妖しげな世界観を構成する大事な影の存在。稽古中もアクションだけでなく厳しい演技指導を受けていました。
ある者はブルーローズのバックダンサーを終えて楽屋に駆け込み、ある者はTVクルーのジャンパーを脱ぎながら楽屋に駆け込み、次の瞬間、影となって舞台に飛び出して行きます。
市民に着替え、また影に戻り、舞台裏は正に戦場でした。
アニメでお馴染みの楓やアニエス、またオリジナルキャラのバベルやブライアン達も『タイバニ』の世界観を大切に大切に演じていました。
ドクターストップぎりぎりまで、キースの天然キャラを明るく演じ切った永徳君の心意気に皆が打たれました。
共に戦い抜いた戦友たち、彼らから強く感じるのは、『誰よりもタイバニが好き!』という思いでした。
俳優だけで舞台は出来ません。
多くのスタッフがこの大舞台の縁の下をガッチリと支えました。
虎徹の髭が剥がれやすいと言えば、ヘアメイクさんが一工夫もふた工夫もして下さり、本番中に腕時計が壊れたと言えば、小道具さんが次の出番までの数分で直してくれました。
舞台の上、舞台裏、あちこちにプロフェッショナルを感じました。
互いに労り合い、マッサージし合うキャスト、完璧なテーピングで役者をサポートするアクションスタッフ。
【チームタイバニ】は全員がヒーローでした。
この仲間達と戦えた事、彼らの一員でいられた事を誇りに思うと共に、その彼らに支えられながらタイトルロールの一人をやらせて頂けた事を心より嬉しく、有り難く思います。
また期間中、沢山のメッセージカードや差し入れも頂き、ありがとうございました。
後半戦、体力的にも厳しくなっていく中で、皆さんからのメッセージが糧となり、舞台に向かう活力となりました。
もちろん、Twitterや演劇ライフへのコメントも同様です。
特に演劇ライフへの皆さんのコメントは私だけでなく、共演者たちも力付けられました。
気付けば既に『シベリア』の方にもコメントを頂き感謝の極みです。
がむしゃらに走り抜けて参りましたが、もう9月。
これから季節も移り変わり気候も不安定になるでしょう。
どうぞ皆さん、ご自愛下さいませ。
休む間もなく劇場版の公開も迫っております。
元気いっぱいな皆さんと劇場でお会いできる事を心より楽しみにしております。