ウチの船長はやっぱり元気だわ!
とある日曜日の話。
早朝の上野駅。
この新幹線にかっぺーちゃんが乗っています。
新花巻で降りて大槌町に行くのですが、当初かっぺーちゃんは品川に向かっていました。
おーいかっぺー!
そこ東北新幹線いねぇぞ。
ギリギリに気づいて泣きそうなメールを寄越しながらも必死にタクシーを飛ばしたそうです。
何やってんだバカップ…。
こっちはもう心配で心配で……。
かっぺーがもし間に合わなかったらどうしよう…。
アイツがもし乗り遅れたりしたら…。
アイツと逢えなかったら………。
朝からひとりで駅弁二つも食えねぇぞっ!
ま、無事に乗れて俺に頼んだ駅弁食べて隣で爆睡してましたけどね♪
震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町。
海の近くは流され尽くしてガランとしています。
僅かに残った建物にも人は住めず、9ヶ月経った今も寂しく悲しい風景が広がっていました。
地震の為に観られなかった子供たちに『麦わらチェイス』を観せてあげたいと、我らの子供船長が呼び掛け、上映会を催す事になりました。
映画の上映と田中真弓オンステージ!真弓さんの楽しいお喋りや子供と一緒に手遊び、昔話の語り聞かせ等々…。
猿と河童は船長のお供。
誰が河童じゃ!
アイツは猿じゃ!
『頑張ってね!』
『応援してるからね!』
『いつも声聴いてるよ!』
チビッ子の明るい笑顔と復興に立ち向かう逞しい皆さんの声援にしっかり勇気と元気を貰った海賊団…、なんか逆じゃねぇか?
いいのか?これで。
震災以来、初めて東北にお邪魔しました。
9ヶ月という時間経過のお陰で生々しさは薄れていましたが、それでも実際に目の当たりにすると、映像で何度も見てきた筈の光景が強く深く胸に突き刺さりました。
『取り敢えず片付けた』
『瓦礫を脇に寄せた』
ようやくそこまではやったという印象です。
これからが本当の『復興』なんだと強く実感しました。
膨大な時間と費用、何より永続的な気力の必要な復興と再生。
被災していない地域の我々や皆さんがどれだけ頑張れるかに懸かっていると思います。
これからも微力ながら皆さんに呼び掛け続け、自分に出来る事をやっていこうと思いました。
ま、船長のお供ぐらいしかお役に立てませんが……。
誰が河童じゃっ!
大槌町の皆さん、ありがとねー♪