湿原号ふたたび
帰って写真をチェックしてたらSL関係のがやたらと多いのね…、
何でだろう…。
他にも色々撮ったのですが何故かSLの比率が高い…。
ブログ一回では湿原号を語り切れないので、今後すき間すき間に
挟んでいきますね。
運転区間はこの時期
釧路⇔標茶(しべちゃ)です。
あ、断っておきますが、ここは鉄ちゃんサイトではないので湿原号について
あまり深く掘り下げるつもりはございません、悪しからず。
まず簡単に説明しますと、午前中に釧路→標茶を運行致しまして、
午後に標茶で折り返す訳ですな。
一日一往復です。
皆さんが写真などで目にする湿原号はほとんどが釧路→標茶の上り線です。
(僕にはどうしても上り下りが逆に思えるのですが)
何故そう断言出来るかと言うと、SLがちゃんと前向きに客車を
引っ張っているからです。
標茶駅には転車台が無いので機関車は方向転換が出来ないんですな。
転車台の説明をしますと、皆さんもテレビ等で一度はご覧になった事が
あると思いますが、機関車をクルクル回して方向転換するアレです。
構造的にSLはバック出来るので必要ないっちゃ必要無いんですが…。
ま、見た目が前向きの方が絵になる事は確かですよね。
あとやっぱり前向きの方が運転しやすいと思います。
そんな訳で釧網線のC-11はいつも標茶向き。
標茶から釧路に向かう時はSLは後ろ向きに連結される訳です。
走る姿を眺める人にとってはそりゃ不満もありましょうが、乗ってしまえば
SLが前に向いていようが横を向いていようが問題ありません。
乗り心地には一切関係無し!
しかもこんなレアな写真も撮れる訳です♪
走るSLを真正面から見た事ありますか?
いつもは最後尾に連結される緩急車(ざっくり言うと車掌車)が一番前に来て、
そのデッキから煙を吐くC-11の顔が目と鼻の先に見える訳です。
『石炭の煙はこんな香りだったのか…』
思いっ切り燻されながらも訳の分からぬ事に感動し、排気音、走行音、
あちこちから聞こえる鉄の軋みや汽笛に包まれ至福の時を過ごすのです。
…………鉄ちゃんはね。
北海道の地名は難しくて初見ではなかなか読めません。
元々アイヌの人達が付けた名前に漢字をあてたのでしょうな
、読み辛いけど独特の響きは何とも言えません。
標茶を“しべちゃ”と読むのも今回初めて知りました。
ところでSLは何で標茶往復なんでしょうか…。
特に大きな駅ということもなく、近くに有名な観光スポットがあるとも聞きません。
どちらかと言えば地味で素朴な所です。
周りに何も無いので湿原号を待ってる間も小さな駅舎で
皆ひしめき合っています。
駅舎の外には例のアレ、
顔をくり抜いた駅員さんと湿原号が描かれた記念撮影用の看板がポツリ…。
ちびっこが一人、背伸びしながら顔を出して撮って貰ってましたが、
どんなもんでしょう、今どき大人がアレに顔を突っ込んで喜んでるのもねぇ…。
昔からの伝統と言うか、観光地の七不思議の一つです。
少々話題が逸れた感がありますので、今回の湿原号レポートはここまでとさせて頂きます。
北海道旅行記はまだまだ続くのであった♪