とと姉ちゃん
無事に出演回の放送が終わり、ホッと胸を撫で下ろしている、自称ひひ兄ちゃんこと平田広明です。
ご覧頂けましたでしょうか?
ボク、ちゃんとお芝居出来てました?
桂正和先生がNHKの公式サイトでコメントされていましたが、桂先生同様、僕もスタジオでは結構真っ白になってましたぞ。
撮影はゴールデンウィークの中頃……
皆さんが行楽地で『わーい♪』とか『きゃほーい♪』とはしゃいでいらっしゃる頃、NHKのスタジオでオジサンが二人、真っ白になっていた訳であります。
桂先生ご出演の放送日とは一週間ほど違いましたが、撮影日は同じ、コレ偶然です。
制作の方に伺ったところ、闇市のセットを組んだら、闇市のシーンだけを集中的に撮って、撮影の無い週末にセットを変えるんだそうです。
なので限られた時間で効率的な撮影をする為、ドラマの時系列は犠牲になるのですな……。
僕や桂先生の様にワンポイントな役柄でしたら問題ないんですが、レギュラーの方たちは大変です!
このシーンはいつのどの話か、大きな流れも小さな事件も把握した上で、ここは今日のシーン、次は一昨日のシーン、か~ら~のぉ~明後日のシーン……、
タイムスリップしながら撮影する訳です。
どうやって台詞覚えるんだろ……(←おもいっきり素人目線)
大きなスタジオに入るとそこはもう完璧な戦後の闇市、お店一軒一軒が、そこに居る人々が、喧騒も活気も終戦後そのものでした。
……本物の終戦後、知らないけど。
僕の役は闇市の商人。
どうやら、あまり上等なお店ではない様ですな。
シケモクのリサイクルをしながら、便利屋さんの様な何でも屋さんの様な……。
まぁ特に技術も資格も必要ない職種ですかねー。この人、戦争前は何してたんだろ……。
撮影はあっという間。
レギュラー陣の皆さんの淀みないお芝居とスタッフさん達の見事な連携プレーでズンズン進んで行きます。
シーンのセッティングをして役者が入り、軽いリハーサルとカメラテストをしてエキストラの配置を確認、立ち位置やメイクの直し、雰囲気を出す為に炊いたスモークが落ち着いたらハイ本番っ!
このスピード感に呑まれてオジサン達は真っ白になったのかもねー。
でもね、緊張しながらも楽しくやらせて頂きました。
とと姉ちゃんちの三姉妹や鉄郎おじさんとお芝居出来るんですから♪
素晴らしい機会を与えて下さった西田征史さん、NHKのドラマスタッフの皆さんに感謝です。
ご覧下さった皆さん、ありがとうございました♪
余談ですが、風呂敷に包んだ安物の紙、台の上に乗せて『用意したよっ!』って広げるのね。
リハーサルやカメラテストが終わる度に元の位置に戻すんだけどコレが結構重たいの。
向井理さんがニッコリ笑って『手伝いましょうか?』って♪
三姉妹には信頼の薄い鉄郎おじさんですけど、ひひ兄ちゃんは大好きですっ!