あらしのひるに
摩周湖と屈斜路湖に挟まれた所に位置する川湯温泉。
ここに行くのがとにかく大変!
前に言いましたが、鉄道も道路も完全マヒ。
にっちもさっちもどうにもブルドック状態でございました。
宿のある場所は、その日北海道で二番目の風速を観測した
弟子屈(てしかが)という町。
朝方、40メートルを超える風が吹いたんですって!
40メートルって想像出来ます?
宿まであとわずか20キロの弟子屈の入り口、そこで立ち往生しておりました。
宿に電話しても、心配はしてくれるのですが手の打ち様が無く、
呆然とするばかり…。
『もう少し様子をみましょう』
辛抱強く付き合ってくれる友人をよそに時間は刻々と過ぎ、
いよいよ決断を迫られる時刻に…。
『これじゃぁ晩御飯が食べられない』
もう川湯は無理だ、引き返そうと車を釧路に向けたその時、
友人のそのまたお友達から電話が!
たった今、国道が開通したとの事。
川湯までは除雪車について行けば着けるぞーって。
網走に向かうそのお友達も僕らの前で足止めされていたのでした。
ほどなく宿からも道路開通の電話が、
『たった今、開通の知らせが入りました!
遅くなっても構いませんのでお気をつけてお越し下さいませ♪』
諦めモードで凹んでいたところ、友人の粘りと
そのお友達の連携プレーのお陰で、なんとかギリギリ
目的の温泉にたどり着く事が出来ました♪
いやぁ、苦労してたどり着いた温泉は格別ですな♪
ほんのりと硫黄の香りが漂うとても柔らかなお湯です。
お食事も豪華絢爛♪
タラバやホッキ、アワビなど北の海の幸が所狭しと並びます。
朝ご飯に付く魚って小さめの鮭の切り身とかが普通ですが、
ここではホッケが丸々一尾!
それも北海道サイズの巨大なホッケです。
他にニシンも選べます。
道中の電話の応対もそうでしたが、従業員の皆さんもとても親切で、あったか♪
極寒の北の大地で、お湯も食事も宿の皆さんもホッカホカでした♪
またいつか行くぞよ、きっと!
あ、SLの写真、まだありますからね♪